野球肘・野球肩にならないために

2007年6月 1日 (金)

野球肘、野球肩で少年野球をやめることにならないために

今日は、野球肩、野球肘について、少年野球の練習をまじめに考えてみました。

素振りマシンをご使用頂いています、ISさんからメールをいただきました。

先日中川様がお話してくれました子供のスローイングの件ですが、やはり深刻な問題です。周りの子供たちもかなり肩や肘が痛いと聞きます。自分の見たところ、高学年の子供がなまじ春先から力がついてきて、球は速くなってきているのですが、根本投げ方が安定しないため、野球肩や野球肘になるようです。子供の共通事項は肘が下がるのはもとより、その原因として腕が横から出てきて、肘より先に手が前にいきます。同時にグローブ側の肩の開きが早いため結果的に手投げの状態になります。そうすると肩の力で投げるので故障の原因と考えております。昔より肩や腰などの故障により野球を断念した人間はゴマンといます。これからの野球少年が同じ道を歩まないように助けてあげて下さい。』

■□SPF中川です。野球肘、野球肩はやはり深刻のようですね。

突然ですが、うちの息子も最近、肩が痛いと言い出しました。今まで、注意して練習をさせてきたつもりでしたが、ビックリ。ちょっと最近気を抜いていました。案の定、肩が痛い・・・・ま、どんな野球少年も、一度は、経験することですが、ひどくなると大変。練習をする前に、痛みは、まずすぐに治すことです。

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私がわかる範囲で、必要なことを、まとめてみました。

昔の話ですが、私、中川が大学生の頃、ジャイアンツの江川卓投手が肩の調子が悪くなってきたころ、当然プロ選手ですから、練習後のアフターケアーは万全にされていました。江川投手は、新宿にあります小守スポーツマッサージ療院の水野トレーナーに、常にマッサージを受けていらっしゃいました。(自宅に呼んで)、光栄なことに私も水野トレーナーからマッサージを受けていました。私の横のベットには長島一茂さん(当時高校2年)もマッサージを受けていました。

プロなら当然、毎日のアフターケアーが必要です。私が思うに、体ができていない小学生なら、プロ以上にアフターケアーは必要だと思うのです。

■マッサージにいけと言うことではありません。野球少年にできるアフターケアーをやれと言うことです。簡単に肩や肘の周辺の筋肉をなでるように、マッサージ、軽く手の平で押さえる程度でも、子供ならすぐに疲れが取れていきます。

■他に、何をやればいいでしょうか?難しいですが、お父さん、お母さん考えていけば、わかると思います。

◇大切なことは、上達することに主眼を置かず、焦らず、しっかりした体を作っていく。

◇家での練習に毎日できるストレッチング、簡単な筋トレをさせる。

◇手で投げるでなく、足腰で投げることを覚えさせる。

◇クロストレーニングをさせる。(いろんなスポーツに親しませる)野球と違った筋肉を使うことで、バランスがとれた体にしていく。・・・プロでもやることです。楽天の田中選手は、ボーリングが大好き。(ボーリングや水泳の背泳など、野球と反対の筋肉を使わせる。

◇左右のバランスをとるため、前後のバランスを取るための練習を入れていく。※これが一番大切だと思います。左右の素振りや左右の投球練習などです。(○ストレッチングは一時的な毎日のケアー、○バランスを取ることは、将来、伸びるため、強くなるため、怪我をしないために重要なこと)

◇長い目で肩を着かれないようにしてあげるため、投げる筋肉の拮抗筋(投げるの反対の筋肉、肩をあげるの反対の筋肉)を使わせる。

チューブを使って、①天井にかけたチューブを下へ引っ張る。②前方に止めたチューブを自分の側に引っ張らせる。③脇に柔らかいボールを挟んで、脇をしめる。/////今、チューブはスポーツ店で簡単に手に入りますので、強くないチューブを選んでください。①から③を一日に10回×2セットでOK、肩の筋肉はゆるんでくるはずです。

お父さん、お母さん、今日の内容は練習より、むしろ大切かもしれません。イチロー選手のお父さんは毎日、イチローの足の裏をマッサージしていたそうです。(これはよほど根性がないと無理)教えるも良いのですが、子供と一緒に勉強していけると良いと思います。私も息子と一緒に、肩、肘のケアに注意していきます。

2007年2月16日 (金)

野球肘についての注意点

この前、2月14日にテレビで泣いてしまいました  この年になると涙もろくなるのかなあ

小児糖尿病でありながら、親子で頑張って野球に情熱を燃やしていらっしゃる姿でした さらに野球肘で右手が使えなくなり お父さんも監督も『野球は止めるしかない』と少年に伝えられました

そこで少年は『僕、左で投げるよ』との返事  全く投げていなかった左で投げると言うんですよ テレビでは数ヶ月後、硬球を50m投げれるところまでになったとのことでした

お父さんとの2人3脚も すばらしかった  泣きました 涙がでてくる、でてくる、しばらく止まりませんでした。

50歳に近づくと涙もろくなるのでしょうか?

野球肘に関して少し・・・・野球肘は全く使えなくなる場合と、そうでない場合があります。(私自身の経験とスポーツ医学の分野から)

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一般的に野球肘は『肘関節周囲の筋肉や腱の疲労によって運動制限がかかった場合のこと』ですが、とらえかたによって様々です。

僕のもと同僚の息子さんが、少年期に起こした野球肘は周囲の筋肉ががかちかちになって、まっすぐに伸びない状態でした。(かなり曲がっていました)でも、休養とマッサージによって回復され、また、元の状態にもどって、高校生まで野球を続けられています。この例が回復できる場合です。

怖いのは、疲れがたまっているときに、ウオーミングUPもせずに、肘が下がった悪い投げ方で、全力投球したときに起こる『ピシッ』とくる場合。これは肘の腱、または靱帯の損傷です。かなり長い間、投げることはできないでしょう。実際こんな無理な練習はしないでしょうが、遊びで投げたときに起こるケースです。筋力がある程度強い場合に起こりやすい野球肘だと言われています。

野球肘には充分注意して、大切な将来を壊さないよう練習しましょう。

野球はなんと言っても、楽しく、長くできること

by  SPF中川

 

2007年2月 3日 (土)

将来のため野球肩、野球肘にならない投げ方

SPF中川です。
最近ちょっと仕事が忙しくて(うれしいことですが)、まとまった内容がお伝えできないですが
今日は、ちょっといい情報を、頑張って書きますね。

・我が子も、小学高学年になりました。親子での練習をつみかさねてきて、最近はすごい玉を投げるようになりました。4番エースにも投げ勝つことができるようになってきたようです。

・でも、まだまだ細身で弱々しいです。僕が子供を教えていて、一番重要視していることは、将来的にも怪我をしないで順調に伸びてくれるための投球フォーム、バッティングフォーム、体力作りです。
少年時代に頑張りすぎて、野球肘などスポーツ障害にならないように、順調に伸びてくれるように手助けしています。

最近、肩や、肘をいためたというお話をblogでもみますが

◆投球フォームで少年時代に気をつけたい点は

・まず、カーブ、スライダー系のボールを投げすぎないこと
そして、肘を高くなげることです。
運動力学的(スポーツバイオメカニクス)にお話ししますと、カーブ系は肩関節が徐々に内側に入ってきてしまいます。となると肩を痛めます。肘が高いフォームができなくなります。(筋肉がしっかり発達したプロなどは別にして)

・わかりやすく説明しますと、女子は元々肩関節が内側に入っています(男子は入っていません)それで、女子は元々男子のように肩があがりません。女子はサイドから投げやすいような肩関節になっているのです。
・松阪選手のように、スライダーとシュート系の相対する球を投げた方が、バランスが取れて、肩には負担がかからないし、将来強い投球ができるのです。

・他の例で考えてみます。右手打ちのバレーボール選手も右へのクロス打ちが、肩も肘も上げって、強い、怪我をしないスパイクになります。

・手のひらが外を向くと言うことです。反対に手のひらが内側方向を向く場合は肩の障害が多いです。

ピッッチングも、バッティングも左右の筋肉のバランスをとることを重視して練習することが大切です。左右の筋肉のバランスを整えることで、怪我をせず、長く野球をできることに主眼を置くことです。
将来伸びるために、親が意図的に左右の動きを教えられるといいと思います。

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